上白石萌音のピアノ歴と演奏力は?音楽経験を徹底解説

ピアノの前に座り、やわらかな光のなかで鍵盤にそっと指をのせる若い女優のシルエット 上白石萌音

結論から申し上げますと、上白石萌音さんのピアノ歴は「3歳から習い始め、小学1年生で一度離れ、中学2年生で再び自分のペースで弾くようになった」という、意外にも紆余曲折のある道のりです。

そして映画『羊と鋼の森』では、実際にご本人がピアノを演奏しています。プロのピアニストほどの英才教育を積んだわけではないのに、なぜあれほど印象的な演奏ができたのか。

初めまして、エンタメ人物考察ライターの月城彩葉(つきしろいろは)と申します。今回は「上白石萌音 ピアノ」という切り口から、彼女の音楽との関わりを、初めての方にもわかりやすく、丁寧に紐解いてまいります。


上白石萌音のピアノ歴は?いつから習っていたのか

まず多くの方が気になる「上白石萌音さんはいつからピアノを弾いていたのか」という点から、はっきりお答えします。

上白石萌音さんは、3歳の頃からピアノを習っていました。

これは、お母様が元音楽教師であり、現在はピアノ指導者をされているという家庭環境が大きく影響しています。ご自宅でピアノ教室を開いていた時期もあったそうで、生まれる前、お母様のお腹の中にいる頃から音楽に囲まれて育ったという筋金入りの環境だったのですね。

ところが、ここで一つ面白い事実があります。

幼い萌音さんは、音楽が流れると踊ったり歌ったりしたくなってしまい、体が勝手に動いてしまう子どもだったそうです。椅子にじっと座って鍵盤に向かうことがどうしても難しく、小学1年生の頃に一度ピアノを挫折してしまいます。

ご本人も当時の自分を「落ち着きのない子どもだった」と、ユーモアを交えて振り返っています。ピアノよりも「歌って踊る方」に興味が移っていった——これが、後の女優・歌手としての原点だったと考えると、なんとも味わい深いエピソードです。



一度やめたピアノを再開したきっかけとは?

では、挫折したはずのピアノと、彼女はどう再び向き合うようになったのでしょうか。

転機は中学2年生の頃に訪れます。

この時期、彼女は「コード(和音)を押さえながら歌うこと」の楽しさに目覚め、再びピアノに触れるようになりました。

ここがとても重要なポイントです。クラシックの楽譜を一音ずつ正確に追う「お勉強としてのピアノ」ではなく、歌の伴奏として自由に弾く「表現の道具としてのピアノ」。この入り口の違いが、彼女らしさだと筆者は考えます。

つまり上白石萌音さんのピアノは、「歌が好き」という気持ちの延長線上にあるのです。だからこそ、演奏に温かみと歌心が宿るのではないでしょうか。

※画像はAIによるイメージ


映画『羊と鋼の森』で本当にピアノを弾いたのか?

「上白石萌音 ピアノ」で検索する方が、最も知りたいのがこの作品でしょう。

2018年公開の映画『羊と鋼の森』。ピアノ調律師を目指す若者の成長を描いた作品で、劇中には数多くのピアノ曲が登場します。

ここで上白石萌音さんは、実の妹・上白石萌歌さんとともにピアニストの高校生姉妹を演じ、実際にピアノを演奏しました。この作品は、姉妹が映画で初共演を果たした記念すべき一本でもあります。

萌音さんが演じたのは姉の和音(かずね)役。しっとりと落ち着いた曲を弾く役どころでした。一方、妹の萌歌さんが演じた由仁(ゆに)役は、スキップしたくなるようなテンポの速い元気な曲が中心だったそうです。

役が決まったときのエピソードが、また微笑ましいのです。

キャスティングが決まると同時に、その場で分厚い楽譜を「はい、練習してね」と渡されたそう。あまりの楽譜の量と曲数に、姉妹そろって「楽譜のタワー」を前にフリーズしてしまったと、萌音さんは笑って語っています。



上白石萌音のピアノの演奏力はどれくらい?

気になる「演奏力」について、正直に整理してみましょう。

結論として、彼女はコンクール出場歴があるような専門的なピアニストではありません。あくまで役のために猛特訓を重ねて演奏できるようになった、というのが実情です。

ただし、ここで侮ってはいけないのが彼女の努力と吸収力です。

和音役の曲はしっとりとしたものが多く、萌音さんは最初「音符を追うだけで精一杯」だったと明かしています。それでも練習を重ねるうちに曲のイメージがつかめるようになり、指導の先生から褒められるようにまでなったそうです。

「私の指が音を紡いでいるんだ」と実感したときの幸福感を、彼女は「何とも言えない幸せな気持ち」と表現しています。

役作りの域を超えて、本気でピアノの魅力に飲み込まれていった——この姿勢こそ、彼女の演奏が観る人の心を打つ理由だと筆者は感じます。技術だけでは生まれない、音への敬意が感じられるのです。

ちなみに、撮影を通じて萌音さんはピアノという楽器そのものにも魅せられたようで、「ピアノって本当に美しい楽器だ」と語り、橋本光二郎監督が切り取るピアノの表情に、試写で何度も感動したと振り返っています。

※画像はAIによるイメージ

ピアノ以外の楽器や音楽経験は?

上白石萌音さんの音楽の引き出しは、実はピアノだけではありません。初心者の方にもわかりやすいように、彼女が触れてきた楽器を整理してみましょう。

  • 三味線・鼓(つづみ):映画『舞妓はレディ』の役作りで、高校生のときに習得
  • ギター:近年のお気に入り。家でピアノとギターに触れている時間が一番のリフレッシュだと語る
  • ピアノ:『羊と鋼の森』をきっかけに、撮影後も趣味として継続

こうして見ると、彼女は一つの楽器を極めるタイプというより、役や興味に応じて幅広く楽器に親しむ「音楽好き」であることがわかります。

聴く音楽も幅広く、ご本人いわく「雑食」。J-POPから洋楽・邦楽のロック、ミュージカル音楽、映画音楽まで何でも聴くそうです。幼い頃からスティングやABBA、Mr.Childrenが流れる家庭で育ったことも、この豊かな音楽性の土台になっているのでしょう。

今後挑戦したい楽器としては、ウクレレやサックス、ドラムを挙げています。この尽きない好奇心こそ、彼女の表現者としての魅力の源だと言えそうです。


名前に込められた「音楽」への願い

ここで、少し補足を。彼女の音楽との深い縁を語るうえで外せないのが、その名前です。

「萌音」という名前には、「音が芽吹く」という意味が込められており、「音楽を好きになってほしい」というご両親の願いが由来だそうです。さらに、ご両親が画家クロード・モネを好きだったことも由来の一つだとされています。

名は体を表すと言いますが、まさに音楽とともに芽吹き、花開いていった人生。偶然とは思えない縁を感じずにはいられません。


考察:上白石萌音の演奏が人の心に響く理由

ここからは、筆者としての私見を述べさせてください。

上白石萌音さんのピアノを語るとき、「どれだけ上手いか」という技術の物差しだけで測るのは、少しもったいないと個人的には考えています。

彼女の音楽歴をたどると、一本の軸が見えてきます。それは「音楽は、人とつながり、感情を表現するための喜びである」という価値観です。

一度ピアノを挫折したのも、歌って踊りたいという衝動が勝ったから。再開したのも、歌の伴奏として弾く楽しさに気づいたから。すべてが「表現したい」という気持ちに根ざしています。

だからこそ、『羊と鋼の森』の演奏にも、単なる正確さを超えた物語が宿ったのではないでしょうか。苦労を喜びに変えていく過程そのものが、調律師の成長を描く作品のテーマと静かに響き合っていたように、筆者には思えます。

今後についても、歌手活動やミュージカル、舞台と幅広く活躍する彼女のことですから、ピアノや楽器が思わぬ形で作品に生かされる場面がまた訪れるかもしれません。弾き語りを究めていく可能性も、十分に考えられると見ています。


まとめ

上白石萌音さんのピアノ歴と演奏力を整理すると、次のようになります。

3歳からピアノを習うも小学1年生で一度挫折し、中学2年生でコードを弾きながら歌う楽しさから再開。映画『羊と鋼の森』では猛特訓を経て、妹とともにピアニスト姉妹を実際に演奏で演じきりました。

専門教育を積んだピアニストではないものの、音楽を「表現の喜び」として愛する姿勢が、彼女の演奏に確かな温かみを与えています。名前に込められた「音が芽吹く」という願いの通り、音楽とともに歩んできた人物像が浮かび上がってきます。

華やかな活躍の裏にある、こうした地道な努力と純粋な音楽愛を知ると、彼女の作品をより深く味わえるのではないでしょうか。


よくある質問

上白石萌音はピアノをいつから習っていましたか?

3歳の頃から習い始めました。お母様が元音楽教師で現在はピアノ指導者という家庭環境の影響です。ただし小学1年生で一度挫折し、中学2年生で再び弾くようになりました。

映画『羊と鋼の森』のピアノは本人が弾いているのですか?

はい。上白石萌音さんは妹の萌歌さんとともにピアニスト姉妹を演じ、劇中では実際に自らピアノを演奏しています。役のために分厚い楽譜を渡され、猛特訓を重ねたと語っています。

上白石萌音はピアノ以外にどんな楽器の経験がありますか?

映画『舞妓はレディ』の役作りで三味線と鼓を習ったほか、近年はギターを愛好しています。ピアノも『羊と鋼の森』をきっかけに趣味として続けており、今後はウクレレやサックス、ドラムにも挑戦したいと話しています。


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